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2006年12月 7日 (木)

広報誌における活動

小学校の広報誌:長期にわたるPDCA活動報告

・・・・・山本一力さんの文書もお借りして・・・・・

今日は、時間がありますので、私が小学校の広報誌を改革(改善か改悪はジャッジ未)した経緯を記してみたいと思います。今が最善ではないと思います。でも、その時、その時でベターな方法を探り、トライしていく姿勢(PDCA)が大切だと思っています。

私は、6年前にPTA広報部長をして、現在PTCA会長(今年6月よりPTCAへ移行)をしています。私は、デザイン・広告の会社に勤務しており、広報誌というのは請負業務として日常、行っています。

広報誌について、本県出身の作家・山本一力さんは、『家族力』という本(文春文庫)の巻頭「はじめに」で、この件に触れています。(山本さんも編集の仕事をしていた)

そこには(本文2ページ目中段より)・・・・

『家内が広報誌制作に携わって間もない頃、私は作業内容の詳細を問いただした。彼女が相当な負担を感じているのが伝わってきたからだ。私は過去に雑誌や広報誌の編集をいくつか手がけた経験がある。家内から聞かされた作業内容には、多くの無駄や非合理性が感じられたので、改善策を提案した』とあります。

私も、6年前に広報部長を受けるに当って『僕はそういうことを仕事としてやっている。やり方を変えてもいいか?』と確認して、承諾をもらった後、広報部長をすることにしました。広報部は従来、山本さんの本にもあるように、部員さんが発行までの期間、長い日数夜遅くまでかけて作っており、そのしんどさから、広報部を希望する人が一ケタ台になっていました。そこで就任1年目に行ったのが、デザイン会社(勤め先)で上司の了解をもらいカラー版を作りました。了承もらったのは、デザイン会社が正規に見積もりするとデザイン料だけで、小学校のPTA広報誌の予算になるからです。

そして配布先にPTCAの布石として校区内外の量販店・病院なども配布しました。実は6年前から、PTCAを広報部員の皆さんに、部会で提言していたのです。覚えてくれていた人も、数名いますが・・・。多くの方は何を言っているのか?言っていたのか?という状態だと思います。

2年目は、1年目に内容が少ないとの指摘を受けましたので、デザイン費がかからないように、小学生を入れて、手作りの広報誌を作りました。その方法は、原稿を作成日までに用意してもらい、作成日に、小学生も呼んで、私が、一気にレイアウトを指示して行うものです。大きな画用紙で制作し、カラーコピーで縮小して、仕上げました。手作り感が出たのと、小学生を巻き込んだことに、特長がありました。部員さんも2時間くらいで仕上げますので、負担はなかったのでは、ないでしょうか?

私が、役員を離れた2年間は、広報誌のソフトを購入し、それで、作っていました。

就任からの4年間で、30万円くらい使っていた広報誌の予算を一挙に半分までにしました。この負担も大きかったので、従来方法を打破したことでメリットはあったと思います。

昨年4月に会長になりました。広報部長の人選が結局最後に残ってしまいました。

私が行おうと思ったのは、部員さんの負担の軽減です。7月に役員の皆さんに説明し、了解をもらい、『年3回の広報誌発行を、学年単位の学年行事ごとに、学年担任と相談して該当部員が発行する』というスタイルをとりました。学年担任の先生には、多少負担になったかもしれませんが、多くのメリットが生まれました。

●学年ごとに処理するため広報部員の負担軽減。会合の必要なし。

●学年の行事情報を早い期間で伝えることができます。

●年3回発行から、学年ごとにして、校長便りや会長便りも含め年に20回程度という

 学校からの情報を地域の人に配布発行することができました。

●予算も10万円を切る程度。

●これにより、学校への関心が深まった。PTCA成功の一つの鍵

●本年度から、学年委員さんと広報部を同じにして、役割の明確化と広報部を

 発展的解散の方向にしました。

 世帯数50では、役員の数を減らしていかないといけません。

最後にもう一度山本さんの本から(本文3ページ目中段)・・・・

『父親は何をやっているのかとの疑問を抱いた。たとえ作業の現場にいなくても、連れ合いの状況を認識していれば、何か適当な助言ができるのではないか。適当な助言とは、つまりは男が仕事を通じて体得しているはずの、効率よく作業を進めるための方策の伝授である。ボランティアが原則のPTA作業であっても、効率や合理性を追求して悪いわけがない。むしろその概念を理解してもらい、女房の負担を軽くしてやることは亭主の義務だ』。

まったく持って、賛成です。私が声高にPDCA教育といっているのは、まさにこの点にも含まれていて、社会に出ている人間が体得しているはずの方策(PDCA手法)を、

学校に伝授する必要があると思うのです。学校だけでなく、子供達にも。

今の広報誌のスタイルが最善であるかは、分かりません。しかし、予算や部員さんの負担、そのほかの状況を考えて、よい方向へもっていこうと考え、実施して、検証して、反映していく、その姿勢が重要だと思います。

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