1Q84の続き
村上春樹さんは、読売新聞のインタヴューで多くのことを語っています。
「作家の役割とは、原理主義やある種の神話性に対抗する物語を立ち上げていくことだと思う。物語は残る。……物語というのは丸ごと人の心に入る。即効性はないが時間に耐え、時とともに育つ可能性さえある。インターネットで「意見」があふれ返っている時代だからこそ、「物語」は余計に力を持たなくてはならない。……小説家は表現しづらいものの外周を言葉でしっかり固めて作品を作り、丸ごとを読む人に引き渡す。……読んでいるうちに読者が、作品の中に小説家が言葉でくるみこんでいる真実を発見してくれれば、こんなにうれしいことはない。」
『1Q84』で、作家とはこういうものということを、村上春樹さんがこれから目指すものを語っているのだと思います。
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