1Q84 book3 神の子どもたちはみな踊る
20歳のころから、ムラカミストです。
何度か、このブログにも短編集「神の子どもたちはみな踊る」2000年2月集英社発行の「蜂蜜パイ」のことを書きましたが、私個人の勝手な解釈かもしれませんが、1Q84全体は、この短編からの出発であると思っています。
「蜂蜜パイ」の主人公は淳平という作家ですが、最後に、こう書いています。
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これまでとは違う小説を書こう、と淳平は思う。夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々をしっかりと抱きしめることを、だれかが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。でも今はとりあえずここにいて、二人の女を護らなくてはならない。相手がだれであろうと、わけのわからない箱に入れさせたりしない。たとえ空が落ちても、大地が音を立てて裂けても。
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1Q84、いろんな意味で、この年&歳に読むことができてよかったと思っています。
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