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2013年5月 5日 (日)

やなせたかし  みんなで喜ばせごっこを!

高知新聞  平成25年5月5日  こどもの日特別紙面

やなせたかし【こどもの日に思うこと:みんなで喜ばせっこを】

 

 5月は一年中で一番快活で美しい季節です。

 風はさわやか、山も森も野原も緑が目にしみるように美しく輝いています。まるでけがれを知らない子どもたちのようですね。

 海の色も美しくなり、とくに高知は太平洋に面しているので潮の流れに乗った元気な魚たちが飛び跳ねながら泳いできます。

 昔からこの季節は日本でも外国でも詩人たちがたくさんの作品をつくっています。しかし世界は必ずしも平和だとは言えません。地震や天災といった思いがけないことも起こります。淡路島で起きた地震や中国四川省の地震、それからボストンマラソンの時に起きたテロの事件。こういう時は子どもだからといって特別扱いはされません。

 とにかくまず健康であることが大切です。

こんないい季節には家の中に閉じこもってゲームなんかしていないで、自然の中で身体を動かし、健康でたくましい身体になっていきたいものです。ぼくの子ども時代よりも今の子どもたちははるかに頭が良く、いろんなことも知っています。そして身体も大きくなりました。しかしなんだか心のほうが弱くなったように思います。イジメが多くなったのも悲しいことです。意地悪をしていると顔が意地悪ないやな顔になります。アンパンマンのように弱い人を助けるような人になって欲しいものです。そうすれば多くの人に好かれて、やさしい良い顔になります。

 この世の中で一番うれしいのは人を喜ばせることです。歌も絵も音楽も基本的には人を喜ばせるためにあるのです。お医者さんは病人を助け、パン屋さんはパンを作ってそのパンを食べた人が「おいしい!」と言ってくれるとうれしいのです。ぼくらはみんな喜ばせっこをして生きているのです。その反対のことをしていいわけがありません。もちろん、戦争なんて絶対にしてはいけないのに、平気で戦争を始めるミサイルを撃ち込んだりする国があるのは実に残念。私たちがたたかう相手は新型の毒性ウイルスや自然を破壊する汚染物質なのです。

 この明るい美しい子どもの日に、皆さんが未来の美しい日本をつくる人たちになって欲しいと願っています。何のために生まれたか、せっかく生まれてきたのだからなるべく楽しく、世界中の人を喜ばせるような人になって欲しいと願っています。

 

 

 

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